予防接種(ワクチン)|Tomoウィメンズクリニック|新百合ヶ丘の産科・婦人科

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予防接種(ワクチン)

予防接種(ワクチン)|Tomoウィメンズクリニック|新百合ヶ丘の産科・婦人科

予防接種(ワクチン)

予防接種(ワクチン)

毒性を弱めた病原体(ウイルスや細菌)や毒素を前もって投与しておくことにより、その病気に罹りにくくすることを予防接種といい、投与するものをワクチンあるいはトキソイドといいます。予防接種には、法律に基づいて市区町村が主体となって実施する「定期接種」と、希望者が各自で受ける「任意接種」があります。接種費用は、定期接種は公費ですが(一部で自己負担あり)、任意接種は自己負担となります。市区町村が実施する予防接種の種類や補助内容の詳細については、市区町村などに確認しましょう。定期の予防接種による健康被害が発生した場合には、救済給付を行うための制度がありますので、お住まいの市区町村にご相談ください。任意予防接種によって健康被害が起こったときは、独立行政法人医薬品医療機器総合機構法による救済制度があります。

子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)

子宮頸がんは主にヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスが、性的接触により子宮頸部に感染して生じるがんです。HPVの感染を予防することにより子宮頸がんの発症を防ぐHPVワクチンが開発され、現在世界の70ヵ国以上において国のプログラムとして接種が行われています。現行のHPVワクチンにより子宮頸がんの60〜70%を予防できると考えられており、WHOはその有効性と安全性を確認し、性交渉を経験する前の10歳代前半に接種をすることが推奨されています。欧米先進国や日本においても、ワクチン接種によりHPV感染率や前がん病変の頻度が接種をしていない人に比べて減少することが明らかになっています。
ただし、いずれのワクチンも100%HPVの感染を予防できるわけではないので、ワクチンを接種した後も、定期的に子宮がん検診を受けるようにしてください。

HPVのワクチンの種類

サーバリックス(2価ワクチン) 1か月間隔で2回接種後、1回目から6か月あけて3回目接種
ガーダシル(4価ワクチン) 2か月間隔で2回接種後、1回目から6か月あけて3回目接種
シルガード9(9価ワクチン) 2か月間隔で2回接種後、1回目から6か月あけて3回目接種

料金

シルガード(自費)1回 30,800円(税込)
シルガード(自費)3回 91,300円(税込)

インフルエンザ

冬季に流行するインフルエンザは、ワクチンによって感染を完全に防ぐ効果はありませんが、インフルエンザの発病を予防することや、発病後の重症化や死亡を予防することに関しては、一定の効果があるとされています。ワクチン接種の2週間後から血中の抗体の量が増え始め、4週間でピークに達し、3〜5か月後から低下すると言われているため流行の2〜3週間前の接種が推奨されています。
特に妊娠中の方は、感染すると重症化しやすいため、ワクチンの接種が推奨されています。妊娠を考えている時から、妊娠中全期間、授乳中を通して接種が可能です。また、妊婦の接種により、産まれた赤ちゃんにも予防効果があります。

料金

防腐剤使用 3,700円(税込)
防腐剤不使用 4,400円(税込)

風疹・麻疹ワクチン

麻疹

大人になってから麻疹を発症すると重症化しやすいと言われており、体の抵抗力が一時的に低下するため、肺炎や脳炎、心筋炎などの合併症を起こすケースもあるため、注意が必要です。特に、妊婦さんが麻疹にかかってしまった場合、流産や早産のリスクが高くなるのに加え、自身も重症化しやすく、非妊娠時よりも死亡率が上がることが分かっています。
情報が曖昧だったり、分からない場合は、麻疹の抗体価を測定することもできます。

風疹

免疫のない女性が妊娠初期に風疹ウイルスに感染すると赤ちゃんに先天性風疹症候群という障害を起こすことがあります。
風疹は、一度自然に感染すると一生続く免疫が体内に作られるため、その後風疹にかかることはないとされています。
この免疫は、実際に風疹にかかったことのない人でも、風疹ワクチンを接種することでも作られます。

妊娠中にワクチンを打つことはできないため、妊娠を考えている方や、パートナーの方、流行地へ行く方、(もちろんそうでない方々も)今一度自分が麻疹や風疹に対する免疫を持っているかチェックしておくとともに、免疫が不十分な方はワクチン接種しておくことをお勧めします。
ワクチンを受けているかご不明な方は、まずご自身の風疹や麻疹の抗体価を検査してみてください。その結果によって必要な場合は、ワクチンの接種を強くお勧めします。

  • 妊娠中の女性は接種することができません。
  • 2回の接種で、より確実に免疫を獲得できるとされています。
  • 妊娠を希望している女性に限らず、そのご家族も接種することが大切です。
  • ワクチン接種後は2か月間避妊が必要です。
  • 妊娠の可能性のある時期を避ける必要がありますので、月経〜排卵までの時期に接種できるようご予約をお願いいたします。

RSウイルスワクチン「アブリスボ®」

RSウイルス感染症はRSウイルスに感染することによって起こる呼吸器の感染症です。感染力が高く、年齢を問わず感染しますが、新生児や生後6か月未満の乳幼児が感染すると、症状が重くなる可能性があり、注意が必要です。

RSウイルスワクチン(アブリスボ®)について

アブリスボは、RSウイルス感染症を予防するワクチンです。妊婦さんに接種することで、お母さんの体内で抗体が作られ、その抗体が胎盤を通じて赤ちゃんに移行します。赤ちゃんは生後数か月の間、免疫が十分ではありませんが、アブリスボは、その期間も含めてRSウイルスから赤ちゃんを守る効果が期待されます。

アブリスボ接種の対象

妊娠24週から36週の妊婦さん(重症化阻止率の面から、より効果的な接種時期は28週以降とされています。)

料金

一回 34,100円(税込)